ARISTO V300 VERTEX EDITION   <Part.2>

2002年3月13日(水)
写真 説明
少し間があきましたが、クリアの乾燥にはちょうど良かったと思います。

この写真は、クリア塗装乾燥後のボディです。
けっこうツヤは出ていますが、このくらいだと全然ホンモノっぽくは見えません。ボンネットに移っている右上の照明の映り込みがボケているのでわかっていただけるでしょう。この映り込みがくっきり映るようにするのが研ぎ出しです。

さて始めましょう。
はじめての方はきっとためらうと思いますが、写真のように豪快にペーパーをかけていきます。
豪快とは言っても、闇雲に力を入れて磨いてはいけません。クリアはきれいに塗装されているように見えても、表面はけっこうデコボコしています。ペーパーをかけるとそのデコボコがよくわかりますので、そのデコボコ具合を見ながらかけなくてはいけないところを必要なだけ磨くという姿勢で磨きます。

写真のボンネットも一面真っ白になっていますが、磨く過程は少しずつ少しずつ行なっています。
ペーパーは小さく切って使っていますが、その中でも使うのは四方のフチに近い部分だけです。写真の状態で使用済み、捨てる一歩手前の状態です。フチがよれてしまっており、腰がなくなって使い物にならなくなっています。真下の角に白い粉がついているのが見えますでしょうか。これが磨いた時に出るクリアの粉です。
これで1時間半くらいかけた時点での研ぎ出し状態です。
まだ全面かけていませんし、かけたところもクリアの白い粉を拭くと、まだらにデコボコがわかる部分が多く残っています。眺めながら、そういった部分に根気良くペーパーをあてていきます。しっかり平滑さをだしておくと、コンパウンドをかけるとあっという間に深みのあるツヤが姿をあらわします。

後にある赤いのがスモガレ参加のトゥディです。
ちゃんと並行してやるんです。
明日から!(^_^;)

2002年3月15日(金)
写真 説明
実はここにアップはしませんでしたが昨日もペーパーがけをやっていました。とりあえず全体へのペーパーがけを行ないました。言い忘れましたが、ペーパーはおなじみタミヤの#2000です。

でも、これで終わりではありません。
今までの経験から、この段階ではまだ表面はデコボコしていますが、これだけペーパーをかけるとそれがよくわからないので、ここで一度コンパウンドをかけて表面の状態を知ることにします。
ドアまわりです。

このあたりも、コンパウンドで磨くとけっこうデコボコしているところです。
コンパウンドは左の写真のように、人差し指にティッシュを巻いて磨きます。人差し指で軽く軽くなでるように磨きます。力もいれずに、コンパウンドのペーストで滑らすという感じです。コンパウンドが固くなって滑らなくなったらすぐにティッシュを替えて、新しいコンパウンドをつけて磨きます。
1時間半くらいかけてコンパウンドを全体ひととおりかけた状態です。ツヤは出ていますが、映り込みがやはり少しぼけていてくっきりしていませんね。塗装の表面は思っている以上にデコボコしているものなのです。特にWarachanは細いノズルで吹くので、よけいにそうなっています。(細いノズルは乾燥が速く、表面が平滑になる前に固まってしまうんですね)
とりあえず、一度水洗いをしてから、再度ペーパーをかけます。一度吹きの薄いクリア塗膜の範囲で二度も三度もペーパーがけ&コンパウンドがけを行なうわけですが、これで平滑でリアルな薄いクリア層が出来あがるわけです。
水洗いをしたボディです。

コンパウンドがけで表面が柔らかくなっていますので、これで一晩乾燥させてから再度のペーパーがけをおこなうことにしましょう。

2002年3月21日(木)
写真 説明
デコボコがあるところをペーパーで平滑にしていたら、結局またすべてペーパーをかけてしまいました。(^_^;)
ペーパーは当然#2000です。
またまたコンパウンドで根気よく、軽く磨き上げます。
細かいキズがまだ残っていますが、今回は満足できるツヤに仕上がってきました。

3月13日の写真と比べると違いがよくわかります。
(3月13日の写真は次の更新時に消えちゃいますので、比較はお早めに!(^.^))

このように、やさしく磨き上げればクリア一回吹きでも二回ペーパーがけ、コンパウンドがけができるんですよ。
けっこう塗膜は厚いものなんです。
全体、こんな感じ。
3月15日の写真とあまりかわらないように見えますが、ツヤのしっとり感がぜんぜん違います。

このあと、さらに軽くコンパウンドで細かいキズを消してから、窓枠の塗装にはいります。

2002年3月24日(日)
写真 説明
暇を見つけてはティッシュにコンパウンドをつけてコネコネしてるとどんどんツヤに深みが増していき、本当に鏡面仕上げになります。しかも、ぼてっとしたツヤではなく実車のツヤに似たシャープでしかもとろんとした感じに仕上げます。
これはWarachanの持論ですが、塗膜も塗膜の凹凸も1/24に近づけないといくらツヤがあっても実車っぽく見えないんじゃないかなと思っています。(これは人それぞれなので、いろんな考えがあっていいと思います。それがそれぞれの製作者の味になるんだと思います。)
ボンネットはこんな感じ。(^○^)
こうして見るとやっぱり実車塗料、メタリックが粗いのがわかりますね。でもこれは全体の雰囲気としては違和感はありません。ここまで厳しくライトチェックすると目立つというレベルです。

いい色になりました。(^○^)
ルーフです。
映ってっているのは、皆様おなじみ塗装ブースの枠です。その上にはスプレーワークハンドピースのカップ部分が映っています。
ここまでくっきり映ると満足、満足という感じです。
これでやっと研ぎ出しは完了!
次に窓枠にブラック塗装を行ないます。
メタルックを貼る部分もブラックで塗装をしておきます。
ブラックはこのクルマに関してはツヤ有りを使います。
マスキングは常によく切れる状態で使うことがポイントですね。
ブラックを吹き付けた後です。
ちなみに、Warachanが使っているタミヤスプレーワークハンドピース細吹きノズルだと、写真のような範囲しか塗料は飛びません。
ブラックが完全硬化する前に、マスキングテープをすべて剥がします。
ダークグリーンとブラックなのであまり目立ちませんが、とりあえずうまく塗られています。ただ、下地を少し整えて、ブラックのツヤをもう少し出すようにした方がよかったかもしれません。

完全硬化後、コンパウンドを軽くかけることにしましょう。
ここまできたら室内のマスキングテープも取りましょう。
結果は写真の通りです。きれいに出来ました。
次はボディの細部塗装、メタルック貼り、そうそうウインドウガラスとテールライトレンズの塗装もしないといけませんね。

その前に、トディのボディを仕上げないと・・・(^_^;)