模型を作るためには道具がいります。
ここでは、Warachanが模型製作によく使っている道具類をご紹介致します。

道具ひとつで同じことをするのにも、時間がかかったり、上手にできなかったりするので、道具類はいろいろと工夫をすることが大切です。
でも、それは高価な道具を使うこととはまったく違います。
自分がやりやすい道具、そのための自分流の工夫、それをしっかり見つけていただくと、よいと思います。

いかにお金をかけないで人を感動させられる作品を作れるか、それが醍醐味であったりもするんですよね。(^.^)



<パーツの整形、組み立てに必要な道具>
まずは何より必要なのは、「切る」ための道具。
上は、タミヤのデザインナイフ。刃はこまめに替えて、常に新しい刃で作業するようにします。けちって切れ味の悪いもので作業をすると、かえって手間がかかるし失敗にもつながります。替刃はホームセンターなどで安く売っています。
下は、タミヤのカッターナイフ。こちらも大事なのは、刃です。
この道具はタミヤである必要はまったくありません。Warachanがタミヤのを使っているのはたまたまです。

こちらは、Pカッターです。
パーツのスジ彫りの彫り直しには必須ですが、あまりやりすぎるとスジが太くなったりしますので、かるーくという使い方にとどめています。

パーツをランナーから切り離すのは、このニッパーです。
これは、100円ショップなどの安物はやめた方が無難かも知れません。きちんと切れるものであれば問題ないですが。ただ、プラ用はプラ用として使い、真鍮線や用白線等の金属を切断するものとはきちんと区別していくことは重要です。
Warachanは、タミヤのニッパーをプラ用として使っています。

切り取ったパーツをつかむためのピンセットです。
タミヤのツル首タイプ。ふたつあるのは特に意味はありません。(^_^;)

切り取ったパーツを整形するヤスリです。
目の細かいものと少し粗いものがあればいいでしょう。形は一番使うのは平型、次に丸、次に角といったところでしょうか。写真のようにたくさんの形状のを持っていますが、良く使うのはその3種類です。

ヤスリで削ったあとのパリ取り、塗装の研ぎ出しなど工程全般にわたってお世話になるのが、このタミヤフィニッシングペーパーです。
#400、#600、#1000、#1200、#1500、#2000を愛用していますが、一番よく使うのは#1000と#2000です。使いやすいように、写真のようにフィルムケースに小さく切って入れておき、ここから取り出して使います。
1モデル作ると#1000や#2000はほぼ無くなります。
タミヤのフィニッシングペーパーはセット売りなので、使用頻度のすくない目のものは余っていくという無駄がありましたが、最近目の単位で販売していただくようになりましたので助かります。

パーツの穴あけ、削り出しなど、強引にいくところで活躍するタミヤのクラフトツール。電動ドリルと電動リュータです。
乾電池2本で、おもちゃ用みたいなモータ使用ということで、あまり期待していなかったのですが、なかなかどうして使えます。

プラモデルを普通に作るだけならこれで十分。改造にこだわりたいという方にはちょっと(いや、すんごい)役不足ですが。

小さい穴をあける場合に使うのは、写真上のピンバイスです。
ピンバイスはどんなものでも良いのですが、ドリルはきちんとしたものを選びましょう。0.1mm〜0.5mmくらいの穴あけには必須です。
下はノギスです。寸法をしっかり出したいときには必須です。

直線のカット時に使う、タミヤのステンレススケールです。

パーツの接着に使うのが、このタミヤセメントです。
左が普通のタミヤセメント。今まではこれを愛用していましたが、半分くらいで中が汚れてきてしまいますので、最近は前の小さいビンのを使っています。右のはサラサラタイプですが、最近はよほどのことが無い限り使いません。

他にはこんな接着剤も使います。
手前のはボンドGクリアー、プラスチックを侵さないのと柔軟性があるので、ウインドウの取りつけによく使います。
後左はおなじみ木工用ボンド。乾くと透明になるので、ヘッドライトのレンズの取り付けに使ったりします。
右は瞬間接着剤。ゼロタイムが使いやすいのでそれを使っています。小物の取りつけが主です。

パーツのヒケや合わせ目を消したりするためのパテです。
上のふたつがエポキシパテ。パテ自身の乾燥時のヒケも少なくキメも細かいのでとても使いやすいですね。
下のはラッカーパテ。強烈な臭いがしますし、乾燥後ももろいのでボディのわずかなヒケ対応にしか使いません。

<塗装に必要な道具>
これが愛用の吹き付け塗装用の道具です。
コンプレッサーはタミヤのREVOですが、それまでに使っていたHGと性能、音とも大きな差は無いようです。とはいっても夜間に使ってもそれほど気兼ねする音ではありません。
ハンドピースは、タミヤスプレーワークセットに付属のものです。細吹き用のノズルを常用しています。現在のところこれでまったく不満はありませんので、これからも使い続けていきます。

塗料です。
この3種類でほとんど作ってしまいます。
右が、おなじみグンゼのMrカラー。左もおなじみタミヤのエナメル。そして中央がトヨタ純正タッチアップペイント。
タッチアップペイントはボディ塗装。エナメルはスミ入れや細部の筆塗り塗装に使っています。その他はすべてMrカラーにお世話になっています。

こちらは下地時用塗料です。
ほとんどの場合は、左のMrカラーサーフェサー1000を使っていますが、イエローなど下地色が影響しやすい場合は、右のMrベースホワイト1000を使います。
他に金属パーツの下地用のエッチングプライマーも使います。

Mrカラー、タッチアップペイント用のシンナーです。
左が通常塗装に使うMrカラーシンナー、右がボディ塗装用に使うMrカラーレベリングシンナーです。
どちらも、後ろのボトルで買って、前のビンに少しずつ入れて使っています。ビンに入れるときは、100円ショップで見つけたじょうごを使っています。

塗料を扱う時の道具類です。
後が万年の塗料皿。左の大きいのが吹き付け塗料を薄めてたくさん塗料を作る時、右は筆塗りを行なう時に小出しにする時に使っています。これは安いものですが、まったくいたまないので、何年も愛用しています。
真ん中はタミヤの調色用スティック。これは塗料の攪拌やビンから皿への取りだしに使います。
下は面相筆。筆はこれしか使いません。少しでも広いところは吹き付けで塗装します。

塗装をする時、塗装したいところとしたくないところをわけるのが、このマスキングテープです。
愛用しているのはタミヤ製の、18mm幅、10mm幅、6mm幅です。これはもったいないという気持ちを捨てて惜しげなく使いますが、広範囲の場合はメモ用紙などの紙を使ったりします。

塗装をする時はその対象を保持しないといけませんが、こういった木の棒を何本か準備して使っています。
ディスクブレーキなどの穴のあいた部品の保持には、右の爪楊枝を使っています。こういうものならば気楽にいくらでも使えます。

上の木の棒に塗装する対象のパーツを取り付けるのが、この両面テープです。
後のものと右のものは同じで、厚さのある接着力の強い両面テープです。ボディの塗装の時は保持する各棒とボディをこのテープで接着します。
左前の両面テープは、小さなパーツを保持する時に使います。このテープは、T-Caseに情景シートを貼りつける時にも使います。

もっと簡単にパーツを保持するのに重宝しているのか、クリップです。
大きなものから、小さいものまでいくつか揃えていつでも使えるように写真のようなケースに入れて置いてあります。

塗装時に必要なのが、防臭マスクです。
本当はもっと本格的な性能の高いものがよいでしょう。
これはうっとおしいですが、やはりしっかり付けるべきですね。。

<仕上げに必要な道具>
塗装の仕上げに必要になるのが、ラビングコンパウンドです。
上のがモデラーズのですが、こちらは買って持ってはいますが、ほとんど使いません。粘り気が強くてWarachanの作業にはあいません。
愛用しているのは下のタミヤ製。こちらは粘り気も適切で、ふき取りもきれいです。

最後の仕上げがモデリングワックスです。
コンパウンドの細かいキズを隠してくれてしっとりとしたツヤを与えてくれます。静電気もなくなり埃もつきにくくなります。展示会の前後には必ずこれで塗装面をケアします。

コンパウンドがけの時に大活躍はこのティッシュペーパーです。
研ぎ出しコンパウンドがけは長時間の作業になりますし、常にきれいなもので磨かなくてはいけませんので、もったいないのですが惜しげも無く使いきります。
ただし、ティッシュというのはけっこう固くて塗装面を傷つけてしまいます。ですので、けっしてティッシュの角で装面を傷つけないように注意が必要です。指の腹で必ずコンパウンドをたくさんつけてやさしく磨きましょう。
また、ティッシュは塗装時にも当然必需品です。

こまかいところの磨き上げはこの面棒の出番です。
後のケースのは普通の徳用面棒。手前のは、先が尖っている特殊なものです。100円ショップやいろんな店をぶらぶらして、こんなのは模型製作に使えるんじゃないかという目でみればいろいろおもしろいものが見つかりますね。

<その他、便利な道具>
私にとって必需品その1、モデラーズのメタルック・シルバーです。
これはないとメッキ部分の表現ができなくなります。使い勝手も文句無く、この製品はいつまでも続けていただきたいと思います。なお、この製品だけは欲しい時に手にはいるという訳にはいきませんので、見つけたら買いだめ対象です。

私にとって必需品その2、タミヤの情景シートです。
いろんなものがありますが、私の愛用は、「石畳A」、「石畳B」、「石畳C」です。写真は「石畳A」です。私の作品の仕様であるWAVEのT-Case・Mへの取り付けの際、これを台座に貼ることにしています。

作品とケースの台座を固定する時に使う、プラパイプです。
Warachanの場合、固定には3mm径のネジを使うので、内径3mm、外径5mmの透明パイプを愛用しています。

塗装後のボディに対する工作に使う、鉄道模型の車輛修理台です。
ずっと以前に買ったもので、けっこう重宝しています。青い部分は柔らかいので作品にまったくキズをつけずにいろんな向きで作品を置くことができます。