LITE ACE NOAH FIELD TOURER   <Part.1>


写真 説明
<1>2001年4月28日(土)

半月ほど前より製作を行なっていましたが、製作記として残しておくことにしました。

まずは、キットの説明と紹介です。
キットは、
アオシマ
THE RVシリーズNo19
LITE ACE NOAH FIELD TOURER
スケール:1/24
価格:1500円
です。

【キット購入:1998.8.30、キッズランド、1200円】
<2>
室内関係のパーツの整形とサーフェサー塗装が終わったところです。

3列目のシートバックは裏打ちがないので、プラ板で作成しパテで整形をしておきます。

インパネは筋彫りがあまい部分があるのでPカッターをかるくあてておきます。
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シャシーを組み立てたところです。
シャシーは本来ボディ色ですが、最近のクルマはピッチ対策や防錆対策の材質を吹きつけてあって、黒い部分も多いので、シャシーの色はつや消し黒とWarachanは決めています。
足まわり部品は半ツヤ黒、エンジンの一部と排気管関係はシルバーに塗り分けしておきます。
アルミホイールはメッキそのままのうえにシルバーを軽く吹きつけて、ツヤのないアルミっぽさを出しておきます。
なお、このキットの前輪のステアは動きません。
というか、サスペンション上下の支え部分が一直線上にないので、可動となっていても実際は動かないという結果となってしまいます。
これは設計ミスですね。
<4>
上の写真は下側から、この写真は上側から見た写真です。
RV車なので車高の調整はまったくしてありません。
Warachanのポリシーとしても、あまり車高は落とすことはしません。
実際のごく普通のストリートカーは案外車高たかかったりしますので、その方が逆にリアルに感じるんです。
<5>
ボディは、サーフェサー1000を下塗りとして吹きつけたあとに、室内をMrカラー#325で塗装します。
塗装が乾いたら、その部分をマスキングします。いつものWarachanの手法通り、室内を先に塗っておき、後はマスキングしておくというやり方です。
その後に全体に軽くペーパーをあてて平滑さを出し、本塗装にはいります。
今回はレッドマイカとシルバーのツートンを考えていますので、まず下半分にタッチアップペイント#1A0を吹きつけます。
埃が乗るとペーパーをかけて埃をとって塗りなおしを繰り返します。
写真のように、まずまずの出来ですが、埃は皆無という訳にはいきませんでしたので、あとはクリアでの研ぎ出し時に見直しです。
<6>2001年4月29日(日)

上半分の塗装に向けて下半分をマスキングします。
Warachanは製作にはマスキングテープと耐水ペーパーとティッシュは惜しみなく使用します。
その他はケチケチ作戦ですが・・・。

マスキングの境目はラインにプレスラインにそって貼ればいいのでそれほど難しくはないです。
<7>
上半分のカラーは、タッチアップペイント#3N3というレッドマイカです。
リアウイングも忘れずに、一気に吹きつけます。

最初は吹きつければ吹きつけるほど色が濃くなっていきますので、変化がなくなるようになるまで塗り重ねます。

この色はアルテッツァや他のクルマにも使われている色ですので、残りはその時のためにしっかり保管しておきます。
<8>
模型を塗装していての醍醐味のひとつに、「マスキングを剥がす瞬間」があります。

どういう雰囲気に仕上がっているかをドキドキしながら、貼りまくったマスキングテープをひとつひとつ剥がしていきます。
境目はしっかり押さえ付けておけば、写真のようにはみ出しなどは皆無です。

今回もうまくできました。
<9>
塗装の表面は写真のような状態です。

ツヤは無いに等しい状態です。
Warachanは色を塗る時は、色をムラ無くつけることに主眼をおいています。ツヤをだそうと思って厚塗りして全体の雰囲気がぼってりしてしまってはダメですから。

塗膜は出きる限り薄くです。
<10>
クリア吹きつけの準備として、デカールを貼っておきます。
このクルマはこのデカールがポイントです。
細長くて難しそうなデカールでしたが、問題なくきれいに貼れました。
ただ、デカールを水につけても、なかなか台紙から浮かないので少しあせりましたが・・・。
これで、ボディは雰囲気がでてきました。
でも、窓枠の塗装がまだなのと、ツヤが無いために、まだ実車には全然見えません。

これからは、これを磨き出してツヤをだしていくわけですが、その過程で模型っぽいから実車っぽいに変化していくのが次の醍醐味です。
<11>
ボディはクリア塗装のためにデカールを含めて丸一日乾燥させておきます。

その間に室内を塗装します。
はじめにフロアの雰囲気を出すために、フロアに水で薄めた木工用ボンドでティッシュを貼りつけます。
これで塗装すれば、モケットやパイルカーペットの雰囲気が出ます。

はみ出したところは乾燥後にカッターできるのを前提に、現物合わせでどんどん貼りつけていきます。
重なりとかも気にしないでどんどんいきます。
シートの場合は1枚貼りですが、フロアなので2枚貼り(もともとティッシュは2枚組)しています。
<12>
ティッシュが乾いたら、余分なところをデザインナイフで切ってメリメリと剥がして取ります。
その作業が終わったら内装部品全体にMrカラー#13+フラットベースを吹きつけます。

次にシートの柄部分以外の部分にMrカラーの#72にホワイトを少し入れたものを吹きつけます。
写真では青く写っていますが実際はこんなに青々しくありません。
この塗装がすんだら、柄部分をぬりますので、その部分を残して他のところをマスキングします。
塗装はほとんど吹きつけで行ないますので、こういう地道なマスキング作業が作品の出来を左右します。
<13>
こちらの写真の色が実際に近いです。
柄の部分の塗装が済んでマスキングをはずして、フロアにシートを接着したところです。
フロア部分は貼ったティッシュのおかげでカーペットの感じがでています。(わかりにくいですね)
シートの柄の部分は、Mrカラーの#72を吹きつけてその後に粒子の大きなエアブラシでMrカラーの#35の濃い目のものを吹きつけてあります。エアーを少ししか出さずに、固まった塗料がブツブツと出るような吹きつけ方をして柄のように見せます。
<14>
実際のクルマの柄はもっと大胆な柄ですが、雰囲気のみ追求ということで、こんな感じで良しとしてあります。
Mrカラーの#35を粒にして吹きつけた感じがよくわかると思います。
色合いもけっこう違う感じですね。
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本日の作業の締めとして、ボディにクリアーを吹きつけます。
Warachanの場合、クリアはMrカラーの#155スーパー部長、い、いやスーパークリアを使います。
スーパークリアをスプレーワークのエアブラシのカップ8分目くらいが全部なくなるくらいの量を一気に吹きつけます。
クリアを乾燥させながら2度、3度と塗る方が多いようですが、Warachanはカップ8分目を一度吹きつけるだけです。
これだけの量のクリア層で充分研ぎ出しはできます。
とにかく塗膜は薄めに薄めにです。

今日は突貫工事でだいぶ進みました。

この続きはPart.2へどうぞ。
<16>2001年4月30日(月)

インパネの塗装を行ないます。
全体をMrカラー#13で塗ってあるので、次はパネルです。
パネル部分を除いてマスキングテープでマスキングをします。【写真・左上】
フィールドツアラーのパネルは黒い石模様の感じでなので、Mrカラー#28を吹きつけます。【写真・右上】
マスキングテープを剥がし、スイッチ部分を半ツヤ黒のエナメルで筆塗りします。【写真・左下】
メーターパネルのデカールを貼って、ステアリングを取りつけて完成です。【写真・右下】
インパネ全体とステアリングは同じ色なのに、ブルーとグレーに見えますね。(写真は難しいです・・・)
<17>
室内を組み上げたところです。

なかなかの雰囲気がでています。
シートの色がもう少しリアルだとよかったんですが、贅沢はいえませんね・・・(-_-;)

なお、フロアはサイドブレーキの下あたりを見ていただくと、ティッシュ貼りの成果がでていますね。
(時間と心の余裕があればシートもティッシュを貼った方がいい感じがでるんですけどね)
<18>
ボディの乾燥タイムの間にどんどん作業を進めておきます。

いつもなら一番後におこなう展示台つくりですが、今回は先にやっておきます。
シャシーに取りつけたナットの穴と展示台との間の距離を測定し、その長さでシャシーを支えるネジパイプを作ります。パイプは内径3mm、外径5mmのタミヤの透明パイプです。ノギスで作りたい長さを出しておき、パイプにノギスの先で切断線をケガキます。【写真・左】
そのケガキ線でカットします。【写真・右】
カットした断面は#1000番くらいのペーパー上でこすってきれいにします。
<19>
展示台はいつもと同じWAVEのT-Case M。
シャシーをのせてネジの位置を確認し、3mmのドリルで穴をあけます。その後、タミヤの情景シートを台の大きさに切って貼りつけます。貼りつけは両面テープとボンドGクリアーを使います。

上で作ったパイプをおいてみたところが左の写真です。
シャシーをこれで取りつけてみて、ネジをきつく締めたときに、シャシーがたわまないか、タイヤが浮かないかを確認しておきます。シャシーもたわまず、タイヤも浮いたり、変形したりしないベストな位置になるようにパイプの長さを調整します。
<20>2001年5月2日(水)

さてクリア塗装してから2日がたちましたので、ボディの研ぎ出しにはいります。ボディ全体を#2000のペーパーで塗装表面が平滑になるまで研磨します。ペーパーは最初から小さく切ったものをたくさん準備しておいて、ペーパーのヘリの部分のみ使って磨き上げます。ヘリでクリア層を軽くそぎ取るような感覚です。指でペーパーを押しながら磨くことは絶対にせずに、ペーパー片を軽く湾曲させて、その湾曲させた先でこすっていきます。
このやり方で、クリアは1回だけの吹きつけでも、ペーパーがけでクリア層を削りすぎて色やサーフェサーが出たということは今のところありません。
<21>
研磨し終わった部分の拡大写真です。
すべてペーパーがかかっているという状態にしておきます。平滑ではなくへこんでいる部分があれば、そこはペーパーがあたらずに点々とした後として見えますので、そういうところが無くなるまで研磨しておきます。なお、以上のやり方が正しい研磨方法という訳ではありません。あくまでWarachanのやり方ですので、参考にして自分のやり方を見つけてください。
さて次はコンパウンドがけです。
きちんとペーパーがけができていると、すぐにツヤが出てきて楽しい作業になるのですが、はたしてどうでしょうか。(^.^)